国指定史跡・旧相模川橋脚 天然記念物へ 今年度中にも指定か
1926年に国史跡指定された旧相模川橋脚(下町屋1の551の2)の天然記念物の国指定に向け、茅ヶ崎市が今月中にも意見書を文部科学省に提出する手続きを進めていることが、このほど分かった。
地震の痕跡、後世へ
同橋脚は、1923年9月1日の関東大震災と翌年1月の余震により、水田に出現した遺跡。当時の歴史学者により1198年に源頼朝の重臣・稲毛重成が妻の供養の為に架けた橋と考証されている。
現在、実際の橋脚は腐朽を止めるために地中で保存しており、埋め戻した上部に出現時の復元模型を設置している。
市教育委員会によると、地震によって遺跡が出現することは国内でも珍しく、この現象は地震による液状化など地質変化を示しているという。
また、国史跡指定されてから86年が経過した今のタイミングで、天然記念物指定の取得へ動き出した理由としては、東日本大震災の発生を受けて、今後の防災教育のため、震災の痕跡を後世に残していく必要性に気付かされた事が上げられるという。
1カ所が2つの国指定に
同橋脚が天然記念物として認定された場合、同じ場所が、史跡と天然記念物の2つの国指定を受けることになる。市教育委員会は「1カ所が2つの指定を受けるのは大変珍しい。身近にある貴重な場所なので市民の憩いの場、学びの場として生かしてほしい」と話している。
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4月25日