意見広告・議会報告
神奈川県議会議員 岩本一夫の 見聞(けんぶん)検分(けんぶん)㉓ www.iwamoto-kazuo.biz目と耳でしっかり確かめてから、考える。
いじめのない大連実験小学校
レンガ造りの築100年という古い校舎で、先進的な教育は展開されていた。
中国の大連市実験小学校を以前視察した。当時の教員数は1クラスあたり2名と、日本より多い。担任のほか自然や音楽、スポーツ、英語などに専門教員が配置されているからだ。「英語は教員を5名配置、小1から週に160分の授業を行っており、卒業時には簡単な会話が可能です」。教員の数が多いことは、その仕事に専念する時間が増えることとなり、当然児童と向き合う時間が増加する。
日本ではいじめによる自殺があるという話をしたところ、先生方はお互いの顔を見合わせ驚いた様子。「中国ではいじめ等はありません。親が無理ならなぜ教師に相談しないのですか?中国では担任は母であり、自分の子供として対応します。生徒たちも教師を尊敬し、慕っています。わが国の教師は質と社会的地位が高く、このことが生徒たちを安心させています」と…。
この言葉に、日本の教育に大きく欠けているものを感じた。そして逆に質問されてしまった。「なぜ、その子たちは教師に相談しないのですか?」…。私はこの質問に答えられなかった。そして次に「日本に於ける教師の社会的地位は?給料は?」等の問いかけも頂いた。中国の教師は、給料・社会的地位ともに高い。だから優秀な人材が集まる。教師として不適格な人を排除できるシステムもあるので教師も研鑽を忘れない。日本の教育について考えさせられる良い機会になった視察の思い出である。
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