第49回創玄展で文部科学大臣賞を受賞した 小川 美登里さん 矢畑在住
楽しみながら感動を
○…書道展「第49回創玄展」に阿部みどり女氏の句を題材にした作品を出展。約9000点の中から最高の栄誉となる文部科学大臣賞を受賞した。同展は師匠でもある金子鷗亭(おうてい)氏が創設したこともあり喜びも一入だ。「最高の賞なので喜びも最高にうれしいです。俳句や詩文など日本人らしい作品を書くことが師匠の教えでもあったので俳句を作品にして受賞できたことが一番の喜びです」
○…北海道の広大な自然の中で生まれ育った。転勤が多い家族だったが、中でも美瑛町で過ごした中学時代が思い出に刻まれている。「近くのスキー場でよく滑りました。授業で午後はずっとスキーという日もあったくらいですから。私の故郷のようなところです」。また移住する先々では書道教室を探し、大学進学まで4、5カ所の教室に通った。「父が『一生楽しめるものを身につけてほしい』という思いで習わせてくれました。先々で真っ先に教室を探してました」と笑う。大学進学と共に上京し、書道を専攻。並行して創玄書道会で師匠の鷗亭氏と子息の卓義(たかよし)氏の下で学び、道を切り開いた。
○…休日は市内のテニスクラブでプレーしたり、約10年続くイタリアでの展示会の影響もあり、多忙な日々の合間を縫って旅行なども楽しんでいる。「旅行先での人とのつながりや結びつきが、作品を書く上で刺激になって感情を高ぶらせてくれるのです」と満面の笑みを浮かべる。
○…3カ月前から展示会の準備を続け、ようやくひと段落。「引退してもいいぐらいうれしい」と冗談交じりに話すが、一美書道会(矢畑)で幼児期から80代以上の人に長きに渡り指導を続ける講師でもある。「世代を越えた指導で学ぶこともたくさんあります。私自身も今のスタイルを変えずに自分の楽しみとして、そして感動を与えられるような作品を書いていきたいです」。この先も止まることなく書道の道を進んでいく。
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