消防技術指導のためアフリカのザンビア共和国に派遣されていた茅ヶ崎市消防本部の岡林良太隊員と小澤宗哲隊員がこのほど2週間の任務を終え帰国した。
同消防本部は一般社団法人日本外交協会などを通じて消防ポンプ車や救急車などの消防車両を2004年度から開発途上国に寄贈してきた。これまでに12台が海外に寄贈され、そのうち4台がザンビアで使用されていることから今回の派遣に繋がった。
現地で2週間の徹底指導
現地では火災現場写真を使い、現地の消防隊員に「何が危険か」「どのような事が推測されるか」などを列挙させ、対策や措置事項を皆で考えながら安全管理の重要性を認識させた。ほかにもポンプ車の基本構造や日本の広域応援体制などについても講義を行った。また実際の訓練では、ホースの取り扱い方法や消火戦術、小隊を編成しての実践、ロープの使用方法、はしごの取り扱いなどを2週間かけて指導した。
「良い経験に」
現地で2人が驚いたのは規律性や危機意識、時間に対する意識など文化・習慣の違いだった。そのため時折訓練に支障を来すこともあったが、根気よく指導を繰り返し次第に理解してもらえるようになったという。
岡林さんは「消火栓や防火水槽など水利環境や消防資器材が乏しい中でも、国や郷里を『災害から守りたい』という使命感に燃え、ひたむきに訓練に臨む姿勢に感銘を受けた。いかに我々が恵まれた環境下で任務につけているかという感謝と強い使命感を再燃させてもらった。本当に良い経験になった」と話した。
小澤さんは「出国前は不安もあったが茅ヶ崎市や職員のために全力で任務を遂行した2週間だった。異国の地で指導することによって日々の訓練、研鑽の重要性を改めて認識できた。この経験を活かし、これからも消防職員としてレベルアップに努めたい」と話していた。
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