神輿製作工房「茅ヶ崎 神輿康」の代表・中里康則さん(45)=今宿在住=が、このほどカナダ・バンクーバーの日系文化団体「晩香坡櫻會(バンクーバーさくらかい)」(清野健二代表)に神輿を寄贈した。
数年前、清野さんが神輿文化に触れようとバンクーバーから中里さんを訪ねて来たことをきっかけに、交流を深めてきた二人。櫻會が神輿製作を計画していたが、予算面で頓挫しかけていたことを知った中里さんが「自費で神輿を贈らせてほしい」と提案し、今年5月中旬に完成。神輿は6月中旬に船便で送り、現地で保管していた。
7月1日、神輿の譲渡式がバンクーバー・ダウンタウンのサンセットビーチで開かれ、日本から中里さんや担ぎ手ら16人が駆け付けた。岡井朝子在バンクーバー日本国総領事らが挨拶し、服部信明茅ヶ崎市長から預かった手紙も披露。櫻會から中里さんへ感謝状が贈られ、式典後には砂浜で神輿を担ぎお披露目を行った。
翌2日には、カナダ建国150周年記念の「カナダデー・パレード」に参加。約35万人の観衆の前で、63団体、約3600人が行進する中、中里さんら担ぎ手と櫻會メンバーが神輿を担ぎ1・6Kmを練り歩いた。
中里さんは「寄贈できて本当に良かった。これからもこの神輿を通じて、日本文化に触れてもらい、カナダの方の笑顔が増えてほしい」と話し、清野さんは「中里さんが製作して下さった神輿を多くの方に披露でき、それを支えて下さった日本やカナダの皆様に感謝している。この素晴らしい神輿と文化を多くの人に紹介し、次世代に引き継がれていくよう尽力していきたい」とコメントを寄せた。
|
|
<PR>
茅ヶ崎・寒川版のローカルニュース最新6件
|
<PR>