11月に発足20周年を迎えるJR茅ヶ崎運輸区長を務める 櫻井 丈二さん 元町在勤 57歳
命を預かる仕事 誇りに
○…JR相模線や横浜線橋本駅から八王子駅区間の乗務員らが勤務する部署「茅ヶ崎運輸区」の区長。11月に運輸区発足20周年を控え、「乗務員は命を預かる仕事。一瞬たりとも気を抜くことはできない」と社員約140人の長として気を引き締める。2014年に就任して以来、利用者に親しみを持ってもらおうと、毎年「こどもフェスタ」を開催するなど地域交流の取り組みに注力してきた。
○…新潟県の佐渡島出身。地元の高校を卒業後、駅構内の売店で取次などを行う(公財)鉄道弘済会に勤める叔父の勧めでJR東日本へ入社し上京。地元には鉄道が無かったため、日々電車が往来する本州での暮らしは新鮮だった。運転士として八王子から高崎の区間に配属。「運転席の後ろの窓から手を振る子どもの笑顔を見ると元気が出たね」と目を細める。3カ月後、茅ヶ崎へ転勤になり「島で育ったから、海が身近にある茅ヶ崎に親近感が湧いた」と振り返る。その後、ダイヤが乱れた時に乗務員などの手配をする総合指令室勤務や鶴見線営業所の副所長を経て、区長として茅ヶ崎に帰ってきた。
○…鎌倉市の自宅で、妻と愛犬のコーギーと暮らす。「健康が一番」と趣味と実益を兼ねて、休日はジムに通い、水泳やジョギングで体作りを欠かさない。「体を動かすとストレスも吹き飛ぶ」と快活に笑う。数年前に2人の息子たちが独立してから、妻と二人で芋焼酎片手に晩酌する穏やかな夜も大切な時間だ。
○…育児休暇や復職制度の整備など労働環境の改善を進めてきた。また、茅ヶ崎運輸区で初となる社員の家族を招く職場見学を12月に開催予定。「社員が家族に気持ち良く職場へ送り出してもらえるよう、現場を知ってほしい」と社員を気遣う。「乗務員が安心して働ける環境が乗客の安全につながる。相模線に乗って良かったと言ってもらえるように」。乗客の笑顔を糧に、今日も鉄道の安全を守る。
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