14歳の作家が誕生 佐藤秀哉君が処女作「午前零時の恐怖」を出版
倉見在住の佐藤秀哉君(14歳・ペンネーム水流添秀哉(つるぞえしゅうや))がこのほど、処女作となるミステリー小説「午前零時の恐怖」を文芸社から出版した。
物語は、主人公である新米刑事・二階堂薫のもとに届いた一通の招待状から始まる。大学時代の友人・藤村吉美の誕生パーティーに出席するため別荘を訪れた薫。しかし、そこで殺人事件が起きてしまう。陸の孤島と化した別荘で、午前零時に次々と起こる殺人事件。薫は事件を解決できるのか…。「犯人の意外性を楽しんでほしい。話としては短いので、色んな人に読んでもらえると思う」と佐藤君は話す。
中学に入り、朝の読書時間で本格的に本を読み始めた佐藤君。シャーロック・ホームズなどのミステリーや推理小説に興味を抱き、自分でも書き始めた。同作は原稿用紙104枚に渡り、昨年の8月から3ヵ月間をかけて書き上げたという。「その頃には本を作りたいというのが夢になっていました」。小説を読んだ両親も賛成してくれ、自ら出版社を調べて文芸社へ送付、単行本化が実現した。
好きな作家は東野圭吾氏で、「本を出すことで、自分の存在を知ってもらいたい。書くことは自己表現。東野さんのような話を書きたい」と夢を語る。すでに2作目に取り掛かっているという佐藤君。若き作家が寒川町に誕生した。
◆「午前零時の恐怖」水流添秀哉著(文芸社)四六判104ページ・945円【問合せ】文芸社【電話】03(5369)2299
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