国土交通省は、圏央道の通行料金を値下げするなど、首都圏の新たな高速道路料金の基本方針を発表した。現状では同じインターで降りるにもルートの違いで料金の差異があっが、これを撤廃する見通しだ。
「圏央道の料金設定は高い」--黒岩祐治神奈川県知事がかねてより叫んでいた言葉だが、いよいよこれが是正されることになった。
来年4月の施行を目指す国交省の方針は、首都圏の高速料金を1キロあたり36・6円に統一するというもの。圏央道の現状の1キロあたりの料金は43・2円とされており、確かに高い。寒川南―高尾山間は普通車料金1610円(距離34・3キロ)となっているが、これより少し短い寒川南―東名川崎間(33・8キロ)が1310円となっており、割高感は否めない。
同一起終点同一料金
国交省が発表した資料には新料金を図表化したものはなかったが、一例としていくつかの区間の料金に触れており、寒川南―相模原愛川間は現状の990円から780円に値下げされるとしている。これによると、神奈川県内では第3京浜や横浜新道は値上げされることになっている。
国から新たな料金の具体方針案が出たわけだが、今後は高速道路会社から具体的な料金が発表され、国の事業許可を得た上で来年4月から新たな料金をスタートさせる方針だ。
圏央道は、近く埼玉区間、茨城区間が開通して東関道まで結ばれることになるが、圏央道と常磐道を結ぶつくばJCTまでの料金は、都心ルートと圏央道ルートで大きな違いが発生していた。来年4月からはこのような設定はなくなる。
寒川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|