3・11キャンドルプロジェクトを行うさむかわ災害ボランティアネットワーク代表 鈴木 純さん 倉見在住 65歳
被災地に想い馳せ
○…25人が在籍する『さむかわ災害ボランティアネットワーク』は結成から3年が経過。昨年初めて開催した『キャンドルプロジェクト』は、いまや同団体最大の行事となった。今年も東日本大震災が発生した3月11日に1500本のキャンドルとともに被災地に想いを馳せる。参加自由で、昨年は約1000人が会場となった寒川駅前広場を訪れ、防災・減災の大切さを考える機会になった。「最初は社協の駐車場で20〜30個のキャンドルでやろうと思っていた。それが、この規模で行うことができて、うまくできたと思いました」とイメージ以上の成功だったと話す。
○…今年は2度目の開催となるが、震災から5年で1回目を行ったことから、次開催については様々なプランが浮上したという。「被災者への想い、復興支援、そしてイベント啓発の重要性などから、今年も連続して開催することにしました」と話す。東北物産や飲食など会場の売上は宮城県南三陸町に寄付することになっている。「それ以降のことは、また考えます」と微笑み、今年の運営に全力を尽くす構えだ。
○…三浦市に生まれ、寒川に住み始めて30年以上になる。妻の実家がある新潟県が中越地震などで被災し、その頃から災害ボランティアに目覚める。「何ができるのか調べることから始めました。神奈川県はボランティア活動が全国でも活発だということがわかった」と話し、最終的に「自分のできることはこれだ」と確信し、社会福祉協議会の協力もあり同団体を立ち上げたという。
○…定年後は同団体の活動を中心に、『日本防災士会湘南支部』の事務局長を務めるなど、防災関連の活動が中心に。サラリーマン時代の経験をもとに、パソコン教室の講師も務める。「今は『パソコンのことはパソコンに聞け』って時代ですけどね」と笑うが、検索するだけではわからない豊富な知識を活かしている。