平塚市は16日、5mから13mまで1mごとの高さで津波が押し寄せた場合、市内がどのように浸水するのかをコンピューターグラフィックなどで示す映像、「津波浸水モデルシミュレーション」を発表した。
この映像の製作は、落合克宏市長が就任当初に示した防災への取り組みの一つで、昨年7月に東海大学に依頼していた。
県の津波浸水予測図(素案)の示す最大波高は、海抜8mほどの国道134号線を超えないとする6・8mだったが、映像は津波の避難方法を検討してもらう啓発資料とするため、6・8mと10mの津波を中心に想定して作られている。
公開された本編(15分)には、航空写真を基に津波の高さや時間に応じて浸水の深さや方向を示す映像をはじめ、10mの津波で平塚駅南口周辺が波にのまれる様子を描いたCG動画などが盛り込まれている。製作者で東海大学工学部の山本吉道教授が、浸水しやすい地域などについて解説する映像も収められた。
シミュレーションは1月22日、平塚市防災講演会(市中央公民館/14時〜16時/入場自由)で一般公開される。平塚市では映像を収めたDVDを500枚製作し、2月中旬から自治会や公民館などに配布する。図書館で貸し出すほか、市ホームページでも閲覧できるようにする予定だ。担当課職員は「県内でも初の取り組みではないか。日頃からの防災対策の意識啓発に使いたい」と話している。
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