「初めての人こそ、来て欲しい」
東海大学そば、自然に囲まれる南金目に現れた巨大なジャンプ台――。昨年10月にオープンした、県内初のスキー・スノーボードのジャンプ練習場「SHONAN BRUSH?BAGJUMP」(南金目102)は、全国でも数少ない珍しい施設だ。
湘南ブラッシュは、スキー・スノボのジャンプ練習が通年出来る屋外施設。初心者から中級者向けに作られており、人工芝を敷いたジャンプ台を滑りエアーマットに向かって跳躍する。スロープスタイル(※)の競技種目であるジャンプとボックスが出来る設備を備え、同施設のジャンプ台は小型の物が2・5m、大型のもので8mの高さから滑り降りる。
「今の子どもたちはインドアな遊びが多い。もっとアウトドアに触れる機会を作りたかった」と話すのは、同施設を運営する村上公也代表。スノボが趣味である村上さんは、自身の物流会社の隣でスノーボードショップを営む元プロスノーボーダー、小島コジローさんから「湘南で通年、冬のスポーツを楽しめる環境を作りたい」という夢を聞いて共感。1年半かけて完成させた。
ジャンプ台などの設計は、冬山で設計に携わった経験を持つ小島さんが行った。滑走時のスピードや飛距離、落下の高さなどが、実際の雪山での感覚に近づくよう計算されている。人工芝も雪の上を滑っている感覚に近くなるよう、2cmほどのクッションがある物を採用するなどこだわった。
「初心者にこそ、来て欲しい」と村上さんは話す。施設所属のプロスキーヤーやプロスノーボーダー、インストラクター資格を持つスタッフによる初心者への無料レクチャーを行うなど、初めてでも楽しめるよう力を入れているからだ。
スロープスタイルはソチ冬季五輪で新採用される。村上さんは今後の展開に期待を寄せており、レールが出来る設備の設置も検討している。
現在、同施設には6歳から60歳と幅広い年代が足を運んでいるが、ほとんどは県外からの来訪。地元利用者を増やすため、どう認知度を高めていくかが今後の課題だ。「今は小さな子が平地で滑る練習が出来る設備も、試験的に導入している。子ども連れで気軽に遊びに来れる施設にしたい」と、村上さんは話す。
問い合わせは同施設【電話】080・7000・1341。
※スロープスタイルとは、ジャンプや「ボックス」「スロープ」と呼ばれる障害物で技を繰り出し得点を競う競技。2014年ソチ冬季五輪で新採用される。
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