旧長崎屋解体へ 跡地活用の方針は未定
旧長崎屋平塚店(紅谷町)の解体が決まり、3月上旬に工事が始まる見通しとなった。建物と敷地を所有する企業によると、解体後の計画については未定という。中心商店街の関係者は、平塚のランドマークとして親しまれた同所の跡地利用を注視している。
旧長崎屋(地上11階地下1階建て・店舗面積8423平方メートル)は、2008年9月の閉店以来空きビルの状態が続いていた。
建物と敷地は、千葉県や茨城県で不動産開発やレジャー産業などを手掛けるヤワタグループの関連企業が所有しており、「複数の活用案はあるが、具体的な計画は決まっていない」と話す。既存の建物を利用する考えもあったが、耐震性などの問題から断念したという。
解体工事は、秦野市の(株)関野建設が請け負う。同社は、市商店街連合会からの要望で今月8日に説明会を開き、工期などの予定を伝えた。当初の計画では、2月中から準備に着手し6月末の完了を目指していたが、「工事の時間帯や警備面などを考慮し、3月上旬には取り掛かりたい」(同社)と話しており、計画に遅れが生じているという。
建物の解体を受け、ある関係者は「ビルの大きさに加え、周辺の地盤はかつて砂地だったこともあり、地下部分の解体まで含めるとかなりの工期がかかるだろう」と指摘する。また、建物の南北に接する道路は一方通行のため、工事車両の流入に伴う渋滞を懸念する声も上がる。
「騒音や埃、道路事情などに配慮して、安全に工事を進めてほしい」と関係者は釘をさす一方、「解体に合わせて設計も進めているのでは」といい、工期中には所有企業から何らかの方針が示されるとの予測を示している。
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