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タウンレポート 「防災マップ」を役立てて 市が発行 地震や洪水被害を想定

社会

公開:2014年1月23日

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これまでに市が発行した防災関連資料
これまでに市が発行した防災関連資料

土地の危険度、事前に把握

 平塚市は今月、災害に対する家庭での備えを紹介する防災啓発用冊子「ひらつか防災ガイドブック」を全戸配布したが、これまでにも地震や津波、洪水といった自然災害の被害を想定したハザードマップを発行してきた。市はこれら資料を上手に活用し、家庭での防災対策に役立てて欲しいとしている。

 これまでに発行された災害マップは、「洪水ハザードマップ」「津波ハザードマップ」「内水ハザードマップ」「地震防災マップ」の4種類。災害を具体的に想定し、揺れやすさや浸水状況などの目安を紹介している。

 平塚市災害対策課職員は「自分の住んでいる土地が災害時、どれほどのレベルで危険になるのかを知っていただき、どこに逃げればよいのかを家庭で話し合ってもらえれば」と話す。

 金目川と相模川水系の洪水ハザードマップは、2009年に配布。金目川水系では、雨量が1時間あたり100㎜前後になった場合の河川氾濫による浸水予想区域や浸水の深さを示している。観測開始以来の市内最高時間雨量は64㎜だが、マップが想定した100㎜を超えれば、金目川水系流域や低層地の一部で2m以上の浸水が予測されることがわかる。

 津波ハザードマップは、11年の東日本大震災を受けて県が策定した津波浸水予測図をもとに作成。過去に浸水範囲が最も広かった「慶長型地震」と、最大の津波高だった「元禄型関東地震と神縄国府津―松田断層帯の連動地震」で、浸水の深い数値を表示した。マップではその地震津波によって、134号線より海側の土地をはじめ、津波が遡上する両河川流域で浸水を予測。「津波避難ビル」の場所も地図上に落とし込み、有事の際の避難路を想定してもらう。

 昨年配布された内水ハザードマップは1時間50㎜程度の大雨が降り、排水能力を超えた下水や排水路などの内水氾濫を想定した。地震災害マップは、市内3万5千戸の全壊を想定する南関東地震を例に挙げ、震度や建物被害の分布状況を予測している。

 市担当者は「その土地がどういう特色なのか参考にしていただき、避難経路の確認や耐震補強、浸水を防ぐ土嚢など、災害対策に役立てて欲しい」と話している。各マップは平塚市ホームページに掲載されている。
 

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