学生や新人の社会人らに向けて、税金や社会保障、年金などについて楽しみながら学べるボードゲーム教材をライフ・リテラシー(平塚市代官町)の加藤千晃さんが開発した。
教材は「入門!ライフリテラシーゲーム」(商標登録出願中)。すごろく形式の人生ゲームだ。4〜5人でコマを動かし、アルバイトや就職、結婚、住宅購入などの人生経験を重ねてゴールを目指す。プレイヤーには税金・労務・健康保険といった5つの担当があり、指定のマスに止まると担当者が解説文を読み上げる。
ゲームには給与明細書、健康保険証、年金手帳といった模擬アイテムを付けた。給与明細書の読み方や社会保険のしくみを学び、残業代の未払いや労災に遭遇した場合に対処するための知識も得られるよう、実社会の予行練習ができる工夫を凝らし、クイズも加えた。
ライフリテラシーとは、社会生活を送る上で必要な知識や情報を身に付け、活用する能力のこと。企業の総務と経理で働いた経験を持つ加藤さんは「社会保障や年金のことを解りやすく知ってもらうには」「若者たちに当事者意識のある賢い市民になってほしい」という思いからこの教材を考案した。優れた企業プランを選定する平塚市のビジネスコンペの認定を受け、商品化にこぎつけた。
ゲームでは社会制度が政治と結びついていることにも触れ、選挙の重要性を考える機会を設けた。高校・大学の授業や企業の新人研修のほか、現役を引退したスポーツ選手のセカンドキャリア養成などでの普及活用を期待している。問い合わせは加藤さん【電話】0463・23・0018。
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