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アライグマ被害増加 市内捕獲数は5倍超に

社会

公開:2015年11月5日

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捕獲前のアライグマ(株式会社シーアイシー提供)
捕獲前のアライグマ(株式会社シーアイシー提供)

 神奈川県内でアライグマの生息地域が拡大化している。ここ10年ではこれまで少なかった県西部などでの目撃や捕獲数が増加し、県は10月14日に公表した第3次アライグマ防除実施計画の素案の中で、来年4月から5年間をかけ生息域縮小などを目指すとしている。

 アライグマは北米産。1970年代に放映されたアニメ番組の影響などでペットとして人気を集めるも、気性が荒いことなどから定着せず、捨てられたりした個体が野生化し、各地で生態系への影響が問題となっている。県内でも1998年頃から農作物の被害、屋根裏に住み着く糞尿被害などが顕著化し、2006年に特定外来指定生物として捕獲駆除が始まった。

 平塚市では2006年に調査捕獲を開始し、年10匹前後が捕獲されていた。しかし、昨年の捕獲数は54匹と急激に増加。市環境政策課によると、今年も同様、またはそれを上回るペースで捕獲されているという。

 雑食性で、個体で行動することも多いアライグマ。捕獲地域は市内全域にわたり、駅周辺などでの捕獲例もある。

 秋は、特にアライグマが餌を求め里地に下りやすい時期だという。市は「見た目はかわいくとも害獣。目撃した方は市に連絡を。罠檻の設置協力者も求めています」と呼びかけている。

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