サービスや味、技などに優れた小売業と飲食店に贈られる県優良小売店舗表彰が発表され、市内から化粧品小売業の「nid INSTITUT」(夕陽ヶ丘5の1の102)と、洋菓子店「お菓子の家モンサンミッシェル」(公所374の3)が選ばれた。
女性店主の「美の空間」
nid INSTITUTは、オーガニックコスメの販売やアロマセラピー、ヒーリング、オーラソーマ、各種講座などを手掛ける。
店主の三竹なおみさん(52)は「40代で何かやりたいと思って始めた店。小さいけれど、根を張っていくことはできると思っています」と、化粧品会社宣伝部に勤めた経歴を生かし、2006年にオープンした。心を落ち着かせ、外見や内面の美しさを引き出すアロマの魅力を広めたいと、細腕ひとつで店を切り盛りする。
2012年には、近所に引っ越してきたというフェザー(羽根)アクセサリー作家と共同でオリジナル商品を作成。店名にもなっているnidをブランド名に冠し、アロマや古代文字を使った占い「ルーン」に着想を得たイヤリングや鞄など、「縁」を大切にした商品を生み出している。
「アロマを染み込ませて香りをまとえるようにするなど、つけているだけでハッピーになれるアクセサリーを作りました」と三竹さん。本来の美しさを引き出す「美」と「癒し」の場所として、これからも笑顔で来店者を迎える。
「デコケーキ」店の顔に
いつの時代も幅広い年齢層に愛されるケーキや焼き菓子を製造販売するお菓子の家モンサンミッシェルは、顧客が希望するイラストを描いたデコレーションケーキが好評だ。
オーナーの倉島稔さん(44)が「修行時代から必要性を感じていた」というデコレーションケーキは、ホワイトチョコレートのプレートやジャムを使い、来店客が持ち込んだイラストとうり二つの絵をケーキの上に施す。20年ぶりに作ったというコーヒーやバタークリームを使ったケーキ「オペラ」は、デコレーションケーキの注文時にリクエストされた「バタークリームを使ってほしい」という声から生まれた商品という。倉島さんは「まちのケーキ屋さんとして、お客さんの声に耳を傾けながら商品づくりができたら」と、顧客目線のサービスを貫きたいという。
売り場の奥に広がる厨房からは、ショーケースを覗きこんで商品を選ぶ客の表情を眺めることができ、「お客さんの反応を見ていると、どんなケーキが食べたいかが分かるんです」と倉島さん。表彰を機に「これからも美味しいお菓子を作っていきたい」と意気込んでいた。
![]() 表彰を喜ぶ三竹さん
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![]() 賞状を手に笑顔の倉島さん
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