平塚市は3日、県から農地転用許可をされていた土地の埋立て工事について、誤った埋立て方法を指導したとして工事費用等の一部550万円を賠償すると発表した。18日開会の市議会3月定例会に議案を上程する。
2015年4月中旬、市内建設業者が小鍋島の水田を資材置き場に転用するため、県から農地法に基づく農地転用許可を取得。県からは、強度や耐久性を確保する「L型コンクリート擁壁」を設置し盛土をするよう指示されていた。
しかし、市内建設業者が8月下旬に市環境課に埋立て許可を申請した際、市は県から指示された工法ではなく、比較的簡易な工事で費用負担が少なく、慣例的に指導されてきた「法面処理による工法」に、防護柵を加えた方法を提示した。業者は市に指導された工法で施工を行った。
10月下旬にはほぼ完成していたが、農業委員会などの指摘で間違いが発覚した。協議の上、設置した防護柵を撤去し、県から指導されていたL型コンクリート擁壁を埋め込む、再工事が行われた。
市環境課は今回の誤りの原因を「農地転用許可の資料の確認を怠ってしまった。マニュアルに、綿密な資料の確認が必須であることを明記するなどして、再発防止に努める」と説明した。担当した同課職員の処分については検討中だという。
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