明石町のビル建設中の工事現場のフェンスに、色鮮やかな壁画が描かれ、通りがかる人の目を楽しませている。
「平塚まちなか美術館」と名付けられた壁画は、明石町の商店会「公園通り新仲会」(加藤一郎会長)が「工事中の無機質な風景に彩りを」と、同じく明石町でハンディキャップのある人がアート活動する福祉施設、ギャラリークーカに壁画製作を提案したもの。同ギャラリーの呼びかけもあり、袖が浜の1761studioや、ガールズアートユニットENOWAなど総勢10人のアーティストがボランティアで参加した。
名付け親のギャラリークーカ施設長の北澤桃子さんは「せっかくプロのアーティストが集まった。単なる絵ではなく、芸術作品として触れてほしくて、美術館と表現しました」と話す。
今回、人通りのある屋外で作業したことで作家と地域住民が会話する場面も見られた。「老朽化が進んだビルなどに装飾を施すことで、アーティストならではの地域ができればいい」と今後の可能性にも手ごたえを感じている。
加藤会長は、「アーティストはもちろん、協賛企業や建設会社などいろいろな人が協力を快諾してくれて実現した。クオリティも高く、たくさんの人に見てほしい」と話していた。
壁画は工事が終了する2月頃まで展示される。11月には1761studioやギャラリークーカで参加アーティストの展示会も開催する予定だ。
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