新庁舎の北側に建設中の市役所駐車場と、美術館・博物館・中央図書館の各駐車場が、来年1月から有料化になる見通しだ。市では3月6日まで有料化計画に対する市民の意見を募集し、4月をめどに公表する。
有料化は、新庁舎の一部と庁舎北側の新駐車場が今年12月に完成することを受けたもの。市資産経営課によると、昨年12月には方針が決まっていた。
4駐車場ともに、入庫時に発行される駐車券の認証を受ければ入庫から1時間は無料。以降30分につき100円、4時間を超えて1時間につき200円、最大料金は1200円となる。
市が契約した運営会社が駐車場の管理を担い、市は運営会社から地代を徴収、駐車料金は運営会社の取り分となる。業者は6月末から8月にかけて選定する。
検討が始まったのは2013年。当時の「ひらつか協働経営プラン2013」に有料化事業が盛り込まれた。駐車場の適正利用と受益者負担、財政健全化が主な目的で、市総合公園駐車場も有料化の検討対象に含まれている。
平塚警察署となりにある庁舎臨時駐車場の15年度の運営費は2447万2951円で、美術館は103万870円。博物館と図書館は経費がかかっていない。
有料化された場合の収入見込みについて市は公表していないが「黒字の体質になる見通し」と担当者。
近隣の自治体では秦野市と伊勢原市は無料、大磯町は平日無料で土日有料、茅ヶ崎市は有料とさまざま。
伊勢原市では14年8月に伊勢原協同病院が庁舎東側に移転した際、目的外利用を懸念し駐車場の有料化を検討した。しかし、一部議員や市民らの反対に遭い有料化を当面見送りにしている経緯もある。
平塚市の担当者は「市民からの意見を集約しながら、有料化について理解が得られるよう努めていきたい」と話している。
市営駐車場ですでに有料化されているのは、市民病院駐車場、ひらつかタマ三郎漁港駐車場、湘南海岸公園臨時駐車場。
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