平塚市のトンボの生息状況を知り、地域の自然環境の保護、保全を図ろうと2015年に結成されたグループ「フォーラム トンボの棲むまちづくり」がこのほど、市内で発見されたトンボを解説する「比べてわかるひらつかトンボ入門図鑑」を発行した。
図鑑は、自然遊びなどを通して環境保全に取り組む「馬入水辺の楽校の会」の提案で、同会が河川財団から採択された助成金を利用し発行した。
約2年間の調査の集大成となる全47ページ、オールカラーの冊子には、トンボ調査の参加者らが撮影した写真がふんだんに使われている。種類の判断が難しいトンボを「色で見分ける」「形で見分ける」「よく似た種類の見分け方」などの項目で解説している。
写真にはチェックポイントが矢印で示されており、子供でもわかりやすいように、工夫されている。
これまでのトンボ調査には、金目川水系ネットワークや里山をよみがえらせる会、平岡幼稚園などの自然環境を守りたいと活動する団体や、東海大学、神奈川大学で生物を学ぶ学生、市民が参加してきた。冊子はトンボ観察イベント開催時に配布される予定だ。
同グループで活動する臼井勝之さんは「都市化により水辺が減ったことで、トンボの種類や個体数も減少している」と話す。トンボの生息状況を通して、まちの自然環境を把握できるといい、「これを入口に、まちの環境のことも考えてほしい」としている。
問い合わせは臼井さん$090・5313・6327(昼間)。
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