市内大原にある平塚ろう学校に通う中田美緒さん(16)と長谷山優美さん(17)が、先月下旬にトルコ・サムスンで開催された「第23回夏季デフリンピック競技大会」の女子バレーボールに日本代表として出場し、金メダルを獲得した。
女子バレーでは、ブラジル、米国など9カ国が参加。19日から28日まで全7試合を1セットも落とさず2001年のローマ大会以来、16年ぶりの頂点に返り咲いた。
二人の活躍が優勝の原動力となった。鋭いサーブと的確なボールさばきが武器の中田さんは、セッターとしてチームの屋台骨を支え続けた。アタッカーの長谷山さんは、ジャンプ力を生かした打点の高いスパイクで敵陣を切り裂いた。中田さんは「先輩たちと一緒に優勝できてうれしい」とほほえんでいた。
ろう学校のバレー部に加えて昨年から、平塚商業高校のバレー部にも参加している二人。長谷山さんは、「健聴者を交じえてのプレーは、コミュニケーションにとりにくさがあって難しい」と苦労を話す。合流当初は部員同士で意見の食い違いもあったが、簡単な手話をチームメイトに手ほどきをして打ち解けあい、日々の練習に臨んでいる。
この合同チームでキャプテンを務める中田さんは、「一日一日を大切にしながら、チームメートを引っ張っていくことができる選手になりたい」と前を向く。長谷山さんは「春高予選でベスト16に入れるように、もっと練習しないと」と意気込んでいた。
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