湘南ベルマーレ役員会が評議会を7日に開き、新スタジアム建設に向けた第三者委員会「湘南スタジアム研究会」の発足を承認した。9日、眞壁潔代表取締役会長が取材に応じ、「建設地には平塚を優先して欲しい気持ちはあるが、すべて研究会に委ねたい」と胸中を話した。
新スタジアムの検討は、第三者委員会に一任された。湘南スタジアム研究会は、湘南地域にサッカーやラグビーのほか、コンサート会場にも利用できる2万人収容規模の競技場建設の可能性を模索することを目的に設立される。メンバーには地元経済界関係者やスポーツ団体役員、Jリーグ理事の並木祐太氏、アドバイザーにガンバ大阪前社長の野呂輝久氏など15人を招集する予定。事務局はコンサルタント企業の(株)フィールドマネジメントが担当する。
候補地は藤沢から小田原までの湘南地域とし、メンバー間で意見を交わしながら、規模や建設費用、管理体制などの諸条件と照らし合わせて、1年をめどに建設可否の答申を出すとしている。眞壁会長は、横浜より西側に大きなイベント会場がないことに触れ、「サッカーに限らず、『湘南』というブランド力を活かしてアーティストのコンサートやオペラを開ける複合型施設としての活用法も検討していくことになった」と経緯を説明した。
ベルマーレが使用している「Shonan BMWスタジアム平塚」の収容人数は約1万5千人で、浦和レッズや鹿島アントラーズといったビッグクラブ相手のカードではチケットが売り切れ、追加発券ができないことから入場者収入による増収は見込めない状況だった。J1で2シーズン目を迎えた今季は約15億円を強化費に充てたが、成績は振るわず17位で来季はJ2へ降格する。眞壁会長はJ1定着に向け「これから伸びていく選手を確保していくには『箱』が大事」と語り、新スタジアムの必要性を訴えた。
Jリーグ全体で見ると新スタジアムの建設は、ガンバ大阪のホーム「市立吹田サッカースタジアム」が昨年10月、総額約140億円を費やし民間主導で完成しており、眞壁会長は「費用面や管理体制を含めてガンバ大阪の前例が新スタジアム建設に動くきっかけになった」と認め、「今はまだ白紙の状態。研究会の設立と答申を待ちたい」と話していた。
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