白キスの体長を競う第64回大磯白キス投釣大会(主催/大磯町観光協会)が6月9日、大磯町のこゆるぎ海岸で行われた。町内はもちろん遠くは千葉県からも参加者が集まり、241人の太公望が腕を競い合った。
同大会の第1回は1949年。日本で最初の白キス投釣り大会で、競技時間中に釣れた白キスの数ではなく、一匹の大きさで成績が決まる。毎年大物を狙い、多くの参加者が集う。
今年は朝から好天で、風も穏やかに吹き絶好の釣り日和に恵まれた。しかし、肝心の海は例年の同時期に比べ海水温が低く、少し濁りの入ったやや厳しいコンディション。ベテラン釣り師は少しでも手つかずのポイントを狙って150mを超える遠投で挑み、子ども達も波打ち際まで出て懸命に竿をふるう。そんな参加者たちを苦しめたのは、ヒイラギと呼ばれる魚。投げ釣りではよく釣れる小魚で、群れで移動し白キスよりも先に貪欲に餌を食ってしまう。ヒイラギの猛攻に耐えながら、多くの参加者が時間いっぱいまで粘り、釣果を手にしていた。
昼12時前から検量が始まるものの、持ち込まれる白キスは小さいものが目立つ。だが検量終了7分前に25・6cmの大物が持ち込まれると会場にはどよめきがあがる。値千金の一匹を釣りあげた大磯町在住の芝崎昭栄さんが優勝とレディース賞のダブル受賞に輝いた。今年で3回目の参加という芝崎さん。「釣れたのはほんの目の前。びっくりで嬉しい」と満面の笑み。また、ちびっこ賞には19・1cmを釣り上げた平塚市の内海裕太くんが選ばれた。
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