子育ての語らい④ 「発想」を変えて 「楽しむ」子育て
〜ガキ大将のいる生活2〜
“魅力的なガキ大将”のお話の続きです。今は子どもの数も遊べる時間も安心な環境も減り、昔のように“魅力的なガキ大将とその周りの子どもたち”は存在しづらいかもしれません。
それなら子どもたちの能力を引き上げてくれるガキ大将にお父さんやお母さんがなってしまいましょう!
リトミックに参加しているYくん。贈り物の352ピースのパズルを、もらったその日に完成させたそうです。でもパズルに取り込まれてしまったのは、実はお母さんのほう。
子「そのピース、ここにつながるからちょうだい」
母「これ?ママが作っているところにもつながるのよ」
子「ちょうだいよ!」
母「ダメ!壊れるからママがつなげる!それに大きく作ったのはママだもん」
子「ぼくだって頑張ったの(涙)!」
4歳になったばかりの身長90cmのYくんが夕食後から集中し、ママと小さなピースを奪い合い、目をこすりながら完成したのは夜の11時過ぎ。
「やった!完成!」とママとハイタッチしたYくんの笑顔は、とっても自信に満ちあふれ輝いていたそうです。普段の能力を超えて完成させたことこそが、お母さんがガキ大将になって起きた“奇跡”なのでした。
■プロフィール▼大学助手として勤務後、音楽教室を主宰。ピアノ・リトミックを教えて26年。通常の定期的な教室のほか、行政の依頼でも指導。人間教育をも行うリトミックが高く評価されている。著書『大丈夫大丈夫!子どもはぐんぐん伸びていきます』出版
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