子育ての語らい⑦ 「発想」を変えて「楽しむ」子育て
~ガキ大将のいる生活5~
4年生のわっくんは、何よりもサッカーが大好きな男の子でした。そこに注ぐエネルギーたるや半端ではありません。汗はダラダラ、服はドロドロ、ときに血を流してもまったく気にせず夢中になっています。
彼はもともと器用なタイプではないのですが、精神のまっすぐな子だったので、私のいうことを素直に聞いて、そのままとらえてくれました。だからサッカーと同じように、きちんと練習もしてくれましたし、そのぶん上手になりました。小学校低学年の子たちは〝運動もピアノも上手にできる、わっくんみたいになりたい!〟という空気を発していましたし、本人もそれを無意識に感じ取っていて、さらに努力を重ねて頑張ってくれました。
そのわっくん、中学生になってからは、ご自宅のある隣の町から部活を終えた足でジョギングしてお教室まで通うようになりました。山を越えて来るのです!〝サッカー命ガキ大将〟のわっくん、本当にカッコ良かった!
■プロフィール▼大学助手として勤務後、音楽教室を主宰。ピアノ・リトミックを教えて26年。通常の定期的な教室のほか、行政の依頼でも指導。人間教育をも行うリトミックが高く評価されている。著書『大丈夫大丈夫!子どもはぐんぐん伸びていきます』出版
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