子育ての語らい⑧ 「発想」を変えて「楽しむ」子育て
~遊びが楽しい、親の立場を忘れて気楽になる~
ある日、お兄ちゃんのレッスンに付き添ってきた弟のために、お母さんがアンパンマンの絵を描いていました。とても上手で私も一緒に「本物の漫画家さんみたい」と眺めていると、次々にいろいろなキャラクターを描いてくださいました。お母さんのお顔を見ましたら、童心にかえるという言葉そのままに、無邪気で可愛らしい大きな子どもがそこにはいました。
お母さんがその時期を楽しんだ子どもの頃に戻ると、子どもの遊びを自分の遊びとして楽しめてしまうので、苦しいこともなく、自然に笑顔になります。また親の立場を忘れてしまうので『○○しなさい』という命令口調ではなく『○○をやってみよう』となり、言うことをきかなかったり、失敗をしてしまっても「なんでそんなことするの!ダメでしょ!」ではなく「あ、失敗したねぇ、ま、いっか。一緒に続きをやろう!」となります。
知識と経験と知恵があってトラブルも解決できるお母さんは、まさにガキ大将です。自分も楽しんだ遊びのあとは、後回しにしてしまった家事も意外に頑張れてしまいますから、ぜひ一度、ガキ大将になってみてください。
プロフィール▼大学助手として勤務後、音楽教室を主宰。ピアノ・リトミックを教えて26年。通常の定期的な教室のほか、行政の依頼でも指導。人間教育をも行うリトミックが高く評価されている。著書『大丈夫大丈夫!子どもはぐんぐん伸びていきます』出版
|
|
|
|
|
|