子育ての語らい⑨ 「発想」を変えて「楽しむ」子育て
~子どもの本当の頑張りがわかる~
ピアノレッスンの初回に、付き添いでいらしたお父さんのお話です。とっても愉快なお父さんで、私が〝気をつけ!〟と言ったら、お父さんもピシッと気をつけ。タンタン♪とリズムを手で打つとお父さんがタンタン♪。本当に楽しいレッスンになりました。
例えば野球が好きなお父さんが子どもとキャッチボールをしたり、お菓子作りが好きなお母さんが子どもとクッキングをしたり、自分の好きなことに子どもを巻き込んでいくのは楽しい育児の入口になりますが、このお父さんのように子どもが何かを始めたときに、興味を持って一緒にトライしていくということも、実はとても発見が多いのです。
自分でやってみると、何が楽しいのかよく分かるようになります。逆に〝ここは難しい、乗り越えるのが大変だ〟という部分を実感すれば、子どもの頑張りにも気づいてあげられます。
そうなると〝子どもを褒めよう〟と意識しなくても、自然に『たくさん練習してえらいね』とか『よくこんなの弾けるねぇ!すごい!』という言葉が出てきます。絶対的な存在であるお母さん、お父さんにそんなふうに言ってもらえると子どもはぐんぐん伸びていきます。
プロフィール▼大学助手として勤務後、音楽教室を主宰。ピアノ・リトミックを教えて26年。通常の定期的な教室のほか、行政の依頼でも指導。人間教育をも行うリトミックが高く評価されている。著書『大丈夫大丈夫!子どもはぐんぐん伸びていきます』出版
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