子育ての語らい⑩ 「発想」を変えて「楽しむ」子育て
~子どもに超えられていく喜びを味わう~
私のほうが子どもより上手だ!と思っていたことも、いつか子どもに超えられ、その地位を譲り渡す瞬間が来ます。スポーツや勉強もそうですし、例えばお母さんが幼少期に習っていたピアノなどもそうです。
小学校四年生の小雪ちゃんは、発表会でシューベルトの即興曲OP.90-2という曲を弾きました。曲自体のレベルも非常に高いものですが、それだけではなく演奏がとっても素晴らしいので聴いている人の心を打ちました。小雪ちゃんのお母さまは幼少時にピアノを習っていたそうですが、小雪ちゃんはすでにそのレベルを超えてしまっています。
子どもが親を超えている状況の今、お母さまは小雪ちゃんがとっても自慢で、そしてどんどん上手になっていくのが嬉しいのです。子どもが親を超えていく成長を喜びにできるのは、子どもにとっては励みとなり、親にとっては楽しみとなり、本当に素晴らしい親子のかたちと言えるでしょう。
プロフィール▼大学助手として勤務後、音楽教室を主宰。ピアノ・リトミックを教えて26年。通常の定期的な教室のほか、行政の依頼でも指導。人間教育をも行うリトミックが高く評価されている。著書『大丈夫大丈夫!子どもはぐんぐん伸びていきます』出版
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