子育ての語らい⑬ 「発想」を変えて「楽しむ」子育て
~究極の味方の存在を伝える~
自分の娘や中学生以上の生徒たちにときどき話すことがあります。
「お父さんやお母さんに言えないことって、大きくなればいろいろ出てくると思うの。でもどんな問題でも親は100%あなたの幸せだけを考えてアドバイスをしてくれるから、親には話せない究極のピンチのピンチというときこそ絶対に親に相談しなきゃダメよ」
でもそのとき子どもが親に話せるのは“お父さん、お母さんなら絶対に受け入れてくれる”という信頼がある場合です。子どもの究極のピンチを見守ったり手を差し伸べたいと思うなら、日ごろからお互いの体を温め、心を癒し、言葉以上に愛情を伝えることができるスキンシップをしましょう。それが難しい年齢の子には“目と目で見つめ合う機会”を増やし“あなたのことを大切に思っている、いとおしい、いつも見ているよ”ということを感じさせてあげます。そうやって生まれてからその日までの親子の関わり方、伝わる愛情から徐々に信頼関係が作られていきます。
“親こそ究極の味方である”という安心感がある子どもの心は、優しさにあふれ、集中力があります。そしてなにより、たくましい心で物事を乗り越えていけることでしょう。
プロフィール▼大学助手として勤務後、音楽教室を主宰。ピアノ・リトミックを教えて26年。通常の定期的な教室のほか、行政の依頼でも指導。人間教育をも行うリトミックが高く評価されている。著書『大丈夫大丈夫!子どもはぐんぐん伸びていきます』出版
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