子育ての語らい⑱ 「発想」を変えて「楽しむ」子育て
~生きかたの学び(言葉を覚えること)は生まれたときから始まっている①~
私たちの多くは、自然に周りから言葉を学び、口から出せるようになります。ですから大人が発する言葉や声色が子どもたちに与える影響はとても大きく、私たち大人は〝人を傷つける言葉〟ではなく、〝人を喜ばせることができる言葉〟を使いたいものです。
私の幼少時代は高度経済成長期の真っただ中で、子どもの教育に対しても非常に真面目な社会でもありました。子どものテレビといえばヒーローものや、スポ根もの、そして名作アニメ。愛情、勇気、冒険、頑張る気持ち、投げ出さない気持ち、優しさなど人として大切なことを学べるものでした。
しかし今は、アニメですら毒舌だったり、人をこきおろすようなことがうけ、おかしな言葉や汚い表現が流行ることもあります。昔とはユーモアの質が変わってしまったうえに、遅くまでバラエティ番組を見ている子たちも多いようです。
次々にいろいろな言葉が子どもたちの耳に入ってきます。入れば入るほど、自然にそれが口から出ることになります。そして、きちんとした日本語を話せない人たちがゆくゆくは親になります。だからこそ、それを今の子どもたちで食い止めなくてはならないと思うのです。
プロフィール▼大学助手として勤務後、音楽教室を主宰。ピアノ・リトミックを教えて26年。通常の定期的な教室のほか、行政の依頼でも指導。人間教育をも行うリトミックが高く評価されている。著書『大丈夫大丈夫!子どもはぐんぐん伸びていきます』出版。
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