子育ての語らい㉓ 「発想」を変えて「楽しむ」子育て
〜人をバカにする子を鏡に映してみると…〜
前回、学校の先生のことを書きましたが、先生について、親が批判的なことを話しているのを子どもが聞くと、子どもはそれを自分の感情としてしまうことがあります。
「あの先生、何も分かってない!」と子どもが言ったとしたら、過去に子どもの前で「ずいぶん若い先生みたいだけれど、頼りないわね」なんて言ってしまっていないか思い出してください。大人たちが発するひと言に大きな影響力があると意識することが大切です。
これからは短所と思われるようなことを長所として子どもに切り返しましょう。
子「あの禿げ先生、大っ嫌い!」
母「みんなのためにいろんなことを考えてくださるから毛が抜けちゃったのかしらね」
子「おばあちゃんて、細かいし、うるさいから嫌い」
母「細かくてうるさいおばあちゃんのお蔭で料理が苦手なママでもご飯がきちんと作れるようになったのよ」
子「○○くんは全然勉強ができないんだよ」
母「○○くんてサッカーが上手な子だよね。勉強脳より運動脳なのね!」
こんなふうにして、どんなことでもポンポンとプラスにして返すと、いつからか子どもの言葉や態度も変わっていきます。
プロフィール▼大学助手として勤務後、音楽教室を主宰。ピアノ・リトミックを教えて27年。通常の定期的な教室のほか、行政の依頼でも指導。人間教育をも行うリトミックが高く評価されている。著書『大丈夫大丈夫!子どもはぐんぐん伸びていきます』出版。
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