子育ての語らい㉗ 「発想」を変えて「楽しむ」子育て
〜発表の場があるか? 講師の想い〜
生徒はもちろん、講師にとっても発表会は大変です。それがなければレッスンで生徒とおしゃべりしていてもいいし”この子が家で練習してこないから上手にならない”と責任転嫁もできます。
しかし発表会があれば指導力も問われます。生徒の力を存分に発揮できるよう、ステージに立つまで毎日、その努力を全面的にサポートしなければいけません。また震えるほど緊張する本番では、その緊張に打ち勝つための精神力を持たせなければなりません。結果は大きな問題ではありませんが、大舞台を乗り越えられたという達成感や充実感、自信を得させるのが講師の役割です。生徒に強い気持ちがあればあるほど講師にプレッシャーがのしかかります。そういう責任をすべて持つのです。
生徒も頑張る、講師も頑張る、そして本番にその成果を見せる。発表会は真剣勝負です。いかにその真剣勝負に魂が込められているか、講師がそこにどれだけの責任を持って挑んでいるか。本番を迎えるまでの努力、そして本番での一歩、そこを歩く姿、その呼吸にまですべてが表れます。だから発表会では、そこに向かう講師の想いも見えます。
プロフィール▼大学助手として勤務後、音楽教室を主宰。ピアノ・リトミックを教えて27年。通常の定期的な教室のほか、行政の依頼でも指導。人間教育をも行うリトミックが高く評価されている。著書『大丈夫大丈夫!子どもはぐんぐん伸びていきます』出版。
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