子育ての語らい㉘ 「発想」を変えて「楽しむ」子育て
〜発表の場があるか? 目標を持った子は強い!〜
ピアノなどでは発表会、書道や絵画などは展覧会、スポーツは試合や記録会など、子どもたちにとっても自分の能力を発表する場は絶対に必要です。うちの教室ではレッスンを始めて二カ月ぐらいの子でも発表会の舞台に立たせます。
最初はどんなに簡単な曲を演奏してもよいのですが、実は当日の演奏と同じぐらい大切なのは、発表会のために他の子がどんな曲を練習して、どのように演奏したかを見ることなのです。すると「あんな素敵な曲を自分も弾いてみたい!」というように自分の目で見た、新たな目標ができます。
”あの人はすごい”と人を認めることを知り、その裏側にあるもの(きっとすごく頑張ったんだな、毎日練習したんだな、ということ)まで感じ取ることができるのです。
その目標設定が子どもたちを引っ張り上げます。技術を身に付けていく上では欠かせないもので、それを持った子は本当に強いのです。
プロフィール▼大学助手として勤務後、音楽教室を主宰。ピアノ・リトミックを教えて27年。通常の定期的な教室のほか、行政の依頼でも指導。人間教育をも行うリトミックが高く評価されている。著書『大丈夫大丈夫!子どもはぐんぐん伸びていきます』出版。
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