神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

徳富蘇峰記念館 宰相からの書簡 一堂に 別荘文化の歴史に迫る

文化

公開:2016年1月15日

  • X
  • LINE
  • hatena
昭和27年に蘇峰が吉田茂に宛てた書簡手控え。吉田の政治姿勢を痛烈に批判する内容となっている
昭和27年に蘇峰が吉田茂に宛てた書簡手控え。吉田の政治姿勢を痛烈に批判する内容となっている

 徳富蘇峰記念館(二宮町二宮)の2016年度特別展・相模湾沿岸地域別荘の人々【1】『大磯を愛した日本の名士』展が1月6日から12月18日まで同記念館2階で開かれている。期間中は、明治期から昭和期にかけて活躍した大磯町ゆかりの政治家や実業家、文化人らが蘇峰に宛てた書簡などを一堂に展示。今回を皮切りに、県西編・湘南編と続く3回シリーズで年次展を行っていく予定という。

 大磯町は湘南発祥の地ともいわれ、明治18年に初代陸軍軍医総監の松本順が国内初の海水浴場・照ヶ崎海岸を開き、その2年後に大磯駅が開設されて以来、一気に別荘文化が花開いた。伊藤博文や山県有朋・大隈重信・原敬・西園寺公望・吉田茂ら歴代宰相も続々と邸宅を建設。伊藤博文は明治42年、大磯駅で蘇峰らに見送られて外遊したハルビンにおいて暗殺されている。

 同記念館の塩崎信彦学芸員によると、大正12年に関東大震災が発生する以前は多くの政治家が同町に別荘を建築し、以降は文化人らが好んで邸宅を構えた歴史もあるという。特別展では蘇峰に宛てた8人の歴代宰相からの書簡に加え、安田善次郎や三井高棟・岩崎弥之助ら実業家からの書簡、新島襄と八重・島崎藤村・中村吉右衛門ら文化人からの書簡計31通を紹介。その他、陸奥宗光が愛用したカバンや約3mにも及ぶ吉田茂宛ての蘇峰書簡手控えなど、貴重な資料27点も展示されている。

 同記念館は毎週月曜日休館(祝日の場合は翌平日休館)で、開館時間は午前10時から午後4時まで。入場料は一般700円、高校・大学生500円。詳しくは同記念館【電話】0463・71・0266。

蘇峰の筆による石碑の拓本など
蘇峰の筆による石碑の拓本など

大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

描こう未来の公共施設

中井町

描こう未来の公共施設

町民ら60人がワークショップ

6月28日

2030年度末に完成

二宮町ラディアン周辺整備

2030年度末に完成

1エリアに3施設集約

6月28日

地引網「台舟」知って

大磯伝統漁

地引網「台舟」知って

高齢化で継承不安も

6月21日

卓球全国大会に出場

山西小2年吉野さん

卓球全国大会に出場

チキータ武器に7月挑戦

6月21日

能登派遣の教訓共有

二宮町

能登派遣の教訓共有

全職員対象に研修実施

6月14日

レンズに収めた「さかな愛」

大磯町

レンズに収めた「さかな愛」

地元高校生が写真展

6月14日

あっとほーむデスク

  • 6月28日0:00更新

  • 6月21日0:00更新

  • 6月14日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年6月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook