二宮町の徳富蘇峰記念館で特別展「相模湾沿岸地域ゆかりの名士(西部編)」が開かれている。
蘇峰との交流を紹介する、昨年の「大磯を愛した日本の名士」に続くシリーズ第2編。伊藤博文や北原白秋、中曽根康弘、山本五十六ほか、二宮から下田まで海沿いの別荘地や保養地と関わりがある政治家や財界人、文化人らの書簡など約80点を展示している。12月17日まで。
小田原に別荘を構えた山県有朋が愛用した硯は、3巻から成る『公爵山県有朋伝』を完成させた蘇峰に遺族がお礼の品として送ったもので初出展。山県とともに小田原の「二大大御所」と称された実業家・益田孝の書軸、坪内逍遥が所蔵した昭和初期の「熱海俯瞰地図」のパネル、熱海での定宿が蘇峰と同じだった東郷平八郎の書軸2点も並ぶ。江戸時代の絵師による上下巻のペリー来航図は長さ4・6mにも及び、鮮やかに描かれている。
特別展では、小田原以西の交通網整備の変遷や人気保養地の歴史についても紹介。同館学芸員の塩崎信彦さんは「ジャーナリストだった蘇峰と各方面の名士たちとの交友の広さが分かります」と話す。
開館時間は午前10時から午後4時まで。月曜日休館(祝日の場合は翌火曜日休館)。入場料一般700円、高校・大学生500円。
問い合わせは同館【電話】0463・71・0266。
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
呼び出しベルでオンリーワンに6月28日 |