子育ての語らい㊹ ここぞというときに力を発揮できる子
サッカー命の高校2年生、Rくんはいつも駅から走ってきます。冬でも汗だくでレッスンに駆け込み、遅刻しません。礼儀正しく、お教室の机と椅子をいつも整えてくれます。
さて、発表会の一部と二部には上級生のゲスト演奏があります。小さな子たちに「頑張ればこんな素敵な曲が弾けるんだよ!」と示すのがその役割です。ですから実力はもちろん、強い気持ちがある子を選びます。大勢の中から選ばれる狭き門です。
Rくんはピアノも大好きで、今年こそゲストに選ばれたいと願っていました。頑張ると約束してくれたので、私は彼ならばとゲストに選びましたが、部活動の比重は重く、難曲はやっと弾けている状態で輝きがありません…。
「選ばれたことに満足していたらダメ!中途半端な気持ちでゲスト演奏をしないでほしい!みんなが憧れる人になってください!」と強く言うと、Rくんはすごく悔しそうな顔をしました。しかしそこからの頑張りは目覚ましく、発表会では「Rくんの演奏に感動しました!」と見知らぬ人からメールが来るほど、見事にゲストを務めてくれました。見事な有言実行でした。
|
|
|
|
|
|