県立大磯城山公園の旧吉田茂邸地区で、22日から24日まで「七賢堂」が特別開扉された。
堂内には、伊藤博文や西園寺公望、吉田茂など大磯町ゆかりの首相をはじめ、歴代の元勲7人を祭っている。例年、吉田が生まれた9月22日から3日間のみ開扉し、観光客らに公開するのが恒例となっている。期間中は大磯ガイドボランティア協会の会員による解説が行われ、来園者は堂にまつわる歴史について耳を傾けていた。
七賢堂は、明治36年に伊藤博文が自身の邸宅「滄浪閣」に建てたもので、昭和35年に吉田茂が現在の場所に移設した。当初は岩倉具視、大久保利通、三条実美、木戸孝允の4人を祭っていたが、のちに伊藤と西園寺、吉田の3人が合祀されるようになった。扁額に書かれた七賢堂の文字は、吉田茂を合祀した佐藤栄作元首相が揮毫したものという。
24日に旧吉田茂邸の見学に訪れた横浜市の60代夫婦は「日本の政治史に名を残した方々を祭る貴重なものなんですね」と堂の内部を見学していた。
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