「ドローン」を使った鳥獣被害の現況調査が、大磯町の西久保地区などで11月22日に行われた。
イノシシなどによる深刻な農業被害の対策に向け、県が今年4月に設置した「かながわ鳥獣被害対策支援センター」=平塚市=が実施した。ドローンで空撮した映像から、食害や畑の作付け状況などを調査。地上からの目視では分かりにくいイノシシの隠れ場所となる藪や樹林地も把握して、効率的な被害防止策の検討に役立てる。
ドローンによる調査は、今年9月に相模原市緑区で行ったのに続き2例目。町が取り組む町民対象の鳥獣被害対策講座で、今年度の対象地域に指定されている西久保、虫窪地区のミカン畑などでドローンを飛行させた。
同センターや県農業技術センター、町役場の職員らが参加し、地上60mほどの高さを自律飛行するドローンが撮影した映像をモニターで確認。調査に適した飛行高度や速度などの条件を把握しながら、実効性を確認した。
立ち会った町産業観光課の職員は「ドローンによる調査の結果を、次回の講座で発表して今後の対策に生かせたら」と話した。
町内における2016年度のイノシシの被害面積は9・66ヘクタール、被害金額は5466万円。捕獲頭数は212頭だった。
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