「持ちつ持たれつ」餅支援 会議所青年部が被災地・気仙沼へ
小田原箱根商工会議所青年部(以下、YEG)は2日、東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の避難所を訪れ、焼き餅を振舞った。
被災地の青年部が全国の青年部に発信したボランティア要請を受けたYEG。救援物資の他、1日2食で避難所生活を送っているという話を聞き、昼頃を見計らい焼き餅を振舞うことに。金井俊典会長、浅野達也副会長らは事前に小田原で餅をつき、真空パックにして750個を持ち込んだ。またYEGの動きに賛同し、洋菓子店『樫の木』が焼き菓子を、『あさひや』が玩具を提供。市内の事業所や個人から集められたその他の食料や衣類、子ども用品などと共に、陸路を9時間かけて気仙沼へ向かった。
約370人が避難する県立気仙沼高校につくと、早速、炭火で餅を焼き上げ、磯辺焼きに。最初は遠慮がちだった避難所の人たちも香ばしい匂いに誘われ、久しぶりの餅の味を楽しんだ。約4時間で200個が食され、残った餅や焼き器はそのまま避難所に寄贈された。
被災地の惨状を目の当たりにし金井会長は「見ると聞くとでは大違い。ただ元気な人も多く、逆に『被災地以外の人が元気を出して』と励まされ、改めて自分たちにするべきことがあると感じた」と語った。
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