意見広告・議会報告
寄稿 第2のふるさと 石巻へ よしだ 良和
港町石巻。小田原から夜通し走り被災現地へ。割り振られた担当地域に到着すると瓦礫の山・梁と柱だけになった家屋・橋げたの脇に3台もが折り重なる車・市民会館の駐車場にはあるはずもない漁船…。絶望や悲惨という言葉では説明しきれない光景。私はあるお宅の位牌捜索と家財撤去作業を担当。屋根は無く畳はめくり上がり、家具は全て片方の隅に押し潰されている。遭難者が下敷きになり残っている恐れがあるために重機は入れられない。家財のひとつひとつを家の外に運び出す作業。重くなった箪笥を持つと、中からはヘドロと茶色い水が特有の臭いをともなって溢れ出てくる。今私が泥を捨てているこの足元も、かつては家族が団欒したであろうお宅の床の上。土足であがっている事を心の中で詫びつつ作業を完遂しました。「ありがとう、がんばってね。」被災者の方から掛けられる労いの言葉に戸惑いつつも、必死に【日常】を取り戻そうとされている強い意志を感じました。「石巻は元気にがんばっています。」この言葉を多くの人に伝えて欲しい、と預かりました。私たちが日常を精一杯暮らすこと、そしてその元気を被災地に届けることも、一つの支援の形だと感じつつ帰路につきました。
《今回の活動を通しての気づき等》
【1】各防災組織の連携強化
【2】訓練・啓発活動の推進
【3】避難経路・場所等の見直しと周知徹底
【4】情報格差を少なくするための連絡手段の多様化
【5】災害ボランティア養成推進
【6】住民基本台帳の保管・活用方法の検討
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