小田原城天守閣を木造で再建しようと市民有志が立ち上げた「小田原城普請会議」が4月7日(土)、文化財保護や木造天守閣に携わった建築家などその道の第一人者を招いて「小田原城木造化を考えるシンポジウム」を三の丸小学校体育館で開催する。同会では「多くの市民と活動を本格化させたい」と参加を呼びかけている。
シンポジウムでは、「小田原城の歴史」「小田原城木造化の可能性」「木造天守大洲城のできるまで」「文化財の改修」「市民活動とお金の活かし方」などをテーマにした専門家による講演が行われる。入場は無料で、午後2時から5時半を予定。また、シンポジウムの翌日には小田原城の総構を巡る見学ツアーも企画している。田代道彌氏と小笠原清氏を講師にした解説付き(雨天中止)。
主催者は「『本当に木造化で建替えることができるのか?』という市民の不安を払しょくし、木造化実現に向けた原動力にしたい」と意気込む。
同会では現在、シンポジウムと見学ツアーの参加を受付中。いずれも申し込みはホームページ(hhtp://www.odawara-oshiro.com)から。問合せは事務局【電話】0465・37・4613。
現在の小田原城天守閣は、市制20周年の記念事業として、1960年に鉄筋コンクリート造で建てられた。築50年以上が経過し、小田原市の耐震改修促進計画では、2015年までに耐震改修を行う施設に位置づけられている。
市の小田原城天守閣耐震改修等検討委員会は2月の会議で「木造再建の可能性を探り、現在の天守閣は必要最低限の安全を確保するための耐震補強を検討する」との考えを示している。
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