任期満了に伴う小田原市長選挙の投開票が20日に行われ、無所属で現職の加藤憲一氏(48)がいずれも前市議の大野眞一氏(70)、鈴木美伸氏(60)を破り、再選を果たした。投票率は41・87%だった。
特定の政党、組織に頼らず「素人の市民」が中心となり選挙戦を戦った加藤氏。「チェンジ実行中」「市民が主役の市政」を訴え、各地で街頭演説やミニ集会を開き支援を呼びかけた。
当選確実の報を受け、支援者の前に姿を現した加藤氏は、「市民の良識が示された。これから、これまで以上にしんどい道のりを皆さんと一緒に歩いていくことになります。一緒にまたがんばって歩いていきましょう」と言葉を詰まらせながら喜びを語った。
市職員の不祥事、三大懸案事業の具体化の遅れが指摘され、厳しい選挙戦を強いられた。しかし、結果は次点の大野氏に2万票の大差をつけて勝利。62・6%の高い得票率を示した。加藤氏は「前回に比べ票はほとんど減っていない。浮動票の方の応援だけでなく、新たな基礎票がこの4年間で積めてきたのではないか」と結果を振り返った。
また、2期目の取組みについて「皆様の命をしっかり守る市政を具体に進めていく。地域経済の活性化や総合計画の完遂を目指す。これまで『見えない』と言われてきたものがしっかりと具体の成果となって、実感して喜んでいただける4年間に間違いなくなると思う。しっかりやり遂げたい」と抱負を語った。
投票率 12%減
投票率は前回選挙の53・93%から12・06ポイント減の41・87%。投票率の低さに加藤氏は「チェンジの期待に充分に応えられなかった『しらけ感』もあったかもしれないが、「市政の継続」という判断から投票しなかったと思う。50%以上になるように皆さんを巻き込んでいきたい」と話した。
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