尊徳の教えを中国へ 報徳博物館に李さん
市内南町の報徳博物館に9月から、中国の清華大学大学院・李欣子(りきんし)さん(25)が研究員生として訪れている。李さんは日本語言学部の修士2年生で、日本に来るのは初めて。幼いころに観た日本アニメ「名探偵コナン」や「セーラームーン」に影響を受けた。「発音がとてもきれい。いつか話してみたいと思っていました」と日本語の魅力について語る。中国では日本語の人気が高く、授業は満席になるという。
大連出身の李さんは故郷と同じく海が近い小田原の印象を「暖かくて食べ物がおいしい。皆さんやさしく、おもてなしの心をもって接してくれる」と話す。現在、修士論文のテーマに掲げる二宮尊徳の思想について学んでおり、「道徳と経済を両立させる尊徳の教えは、中国でも生かせるのでは」と考えている。
留学期間は来年3月まで。今後は東京や色々な場所へ足を運び、日本文化に触れたいと目を輝かせていた。
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