早川地区で高齢者や障害者のために、ゴミ出しや買い物など日常の生活支援サービスを行っている「はやか輪(わ)みんなでささえ隊」が6月27日、倒れている男性を発見、救急車を呼び救助した。
当日はゴミ出しを依頼している81歳の男性宅に、隊員がゴミを取りに訪問。しかし、いつも家の前に置いてあるゴミがなく、声を掛けたが反応が無かった。不審に思った隊員が民生委員に連絡。室内で衰弱した男性と「救急要請カード」を確認し、救急車を呼び病院へ搬送した。隊員の迅速な対応のおかげで男性は一命を取り留めた。
救急要請カードは、市が民生委員に委託し75歳以上の高齢者や重度の障害者に配布しているもの。持病やかかりつけ医など緊急時に必要な情報を記載し、玄関や冷蔵庫など所定の場所への保管を呼び掛けている。
救急車には早川地域福祉コーディネーター会の会長で、ささえ隊の青木祐伸(ゆうしん)さんが同乗。搬送先の病院まで付き添った。また緊急連絡先になっている男性の息子に連絡、男性は病院で息子に会うと安心した様子だったという。青木さんは「ささえ隊、行政、消防など、全ての連携が上手くいった良い例。この取組みが全市に広がっていけば」と無事に役割が果たせたことを喜んだ。
はやか輪ささえ隊は、「いのちを大切にするケアタウンおだわら」の理念の下、安心して暮らせる「住みよい町・早川」を目指し、今年4月に活動をスタート。2008年に地域福祉コーディネーターの研修を受けた、早川地区の5人が中心となり設立した「早川地域福祉コーディネーター会」が母体となっている。現在はコーディネーターが7人、ボランティア隊員は43人にのぼり、活動内容は、草むしりや照明器具の交換、部屋の掃除、衣類のボタン付け、話し相手など多岐に渡る。
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