小田原市議会議員選挙が4月26日に行われ、即日開票の末、新しい小田原市議会(定数28)の顔ぶれが出揃った。投票率は41・91%で、4年前の45・20%を3・29ポイント下回り、前回に引き続き過去最低を更新した。
開票開始から2時間後の午後11時には、ほぼ大勢が判明した。当選者の内訳は現職が22人、元職1人、新人5人。最年少は新人の浅野彰太氏の37歳。最年長は細田常夫氏の84歳。
当選者の平均年齢は57・67歳で4年前より2・21歳上がった。改選直前よりは1・66歳若返った。
現職は全員再選
再選を目指し立候補した22人の現職は、全員が当選した。最多得票者は前回2位当選の楊隆子氏で、女性議員としては初めてのトップ当選となった。楊氏は「(トップ当選に)信じられない。主婦・母親・看護師としての経験を活かし、健康寿命の延伸に力を入れたい」と抱負を語った。
最多当選回数は細田常夫氏で10度目。
2012年の補選で当選した大川裕氏を除く21人の現職のうち票数を伸ばしたのはわずか7人。500票以上票を減らした議員もいた。公明党も楊氏以外の3人が票を減らす一方、共産党は現職2人が得票を伸ばした。
30・40代の新人が躍進
8人が立候補した新人は5人が当選した。
神戸秀典氏は、最後まで楊氏とトップ争いを演じ、僅か11票差の2位で初当選した。神戸氏は「これがゴールでなく今日からがスタート。3480票をしっかり背負い、力強い小田原を創っていきたい」と語った。また元市議で2012年の市長選に立候補するため市議を辞職した鈴木美伸氏は、3年ぶりの市議復帰を果たした。
◎新人当選者の声
◆鈴木和宏氏…「選挙活動を通して多くのご縁に恵まれ、本当に私は幸せ者。地元の里山と子どもの未来を切り拓き、救急救命医療の充実に努めていきたい」
◆篠原弘氏…「市民の声をしっかり受け止め、市民と行政との架け橋となれるよう、活動していきたい」
◆吉田福治氏…「酒匂川の氾濫対策など災害に強いまちづくりを目指していく」
◆浅野彰太…「まずは地域の方の意見に耳を傾け、若い世代の政治、行政離れに歯止めをかけたい」
小田原市議会は5月15日(金)に正副議長を決めるため臨時議会を開く。6月議会は6月5日(金)に開会。一般質問は6月19日(金)から始まる。
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