高円宮杯第27回全日本ユース(U―15)サッカー選手権神奈川県大会で、湘南ベルマーレ小田原(中村智哉監督)が2002年のチーム創設以来、初の優勝を飾った。11月7日(土)に開幕する関東大会に駒を進めた。
高円宮杯は中学生年代のサッカー日本一を決める大会。県大会は地区予選を勝ち抜いた中学校・クラブチーム100チームが出場、県大会は6月から10月までトーナメント形式で行われ、湘南ベルマーレ小田原が初制覇した。同クラブは、プロサッカー選手を地元から育成しようと活動するJリーグ・湘南ベルマーレの下部組織で、小田原市内の中学生を中心に構成されている。
死闘制し頂点に
初戦を6―0の大差で制し、幸先よくスタートしたチームは、4回戦のヴェルディSS相模原JY戦で山場を迎える。後半残り8分まで1対3とリードを許す苦しい展開にも、闘志を失わず、そこから怒濤の追い上げを見せて、残り4分で同点に追いつく。終了間際にはPKを獲得。これをエースの高月創太君(3年)が落ち着いて決め、逆転に成功。死闘を制し、流れを引き寄せた。
「ここで勝てたことでチーム全体が勢いに乗った」と振り返るキャプテンの佐野真司君(3年)。チームは勝利を重ねるごとに成長し、決勝では横浜FC鶴見JYを3―2で下し、初の栄冠を掴んだ。「長期の大会だったが、短く感じるくらい全員が集中していた」(佐野君)
昨秋、「全国に行こう」を合言葉に新体制が発足。今春のクラブユース選手権は県ベスト4に入り関東大会に進むも、ベスト16で敗退。しかし、中村監督が「上のステージで戦えたことが今大会につながった」と振り返るように、成長の手応えを感じていたという。
夏場には、全国各地に遠征。2カ月で30試合をこなし実戦経験を積んだ。市内の日立グラウンドなどで行う練習はわずか90分。限られた時間内で集中して練習に励んできた。関東大会に向け、佐野君は「全国を目指してこれまでやってきた。県優勝を胸に関東も突破したい」と前を見据えた。
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