酒匂中学校で11月22日に行われた全校道徳に、落語家の柳家三三さんが登場した。第一線で活躍する地元の先輩の生き方を学んでほしいと、酒匂中学校区青少年健全育成協議会と同中学が協同で企画したもの。
三三さんは、小噺「味噌豆」と古典落語の「転失気」を披露。自身の中学生時代の写真を交えた講演では、城山中2年在学時に落語家を志し柳家小三治師匠に弟子入りを請うたエピソードや、真打に昇進するまでの道のりを語った。
三三さんは師匠の家で暮らした修業時代を振り返り「人との間合いや立ち居振る舞い、気働きの大切さを学んだ」とし、思い通りにいかないことも、「道を選んでいるのは自分自身。辛いことを乗り越えた経験があれば、何があっても進んでいける」と語りかけた。
最後に、「今日のように自分の興味を持ったことを”生で”体験してみてほしい」とアドバイスを送った三三さん。講演中、高座にあがりそばをすする実演に挑戦した木村太紀君(3年)は「もともと興味があり、人を笑わせることが好き。高校では人の役に立つことがしたい」と感想を述べた。
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