耕作放棄地になりかかっているミカン畑の再生に取り組む合同会社「小田原かなごてファーム」がこのほど、栽培したミカンを使用したジェラートを発売した。
ミカン畑の再生プロジェクトは、神奈川口御殿場線沿線活性化異業種勉強会(略称・かなごて)の有志によって2014年春に開始。市内曽我地区で耕作放棄される予定だった約480坪の畑を借り受け、初年度約4tのミカンを収穫した。その一部をジュースに加工。耕作放棄地や昼寝に適したミカン畑のイメージから「おひるねみかん」の商品名で販売した。
そのジュースを利用したのが、今回発売する「おひるねみかんジェラート」だ。同ファームでは新商品に、ミカンの消費拡大への期待を寄せる。
あきさわ園(沼代)とコラボ
ジェラートの製品化は1年ほど前、かなごてファームの中心メンバー小山田大和さんと、市内沼代にある果樹園「あきさわ園」の代表秋澤史隆さんとの出会いからスタートした。秋澤さんも耕作放棄地の再生や里山保全活動に取り組んでおり「一緒に地域を盛り上げたい」と意気投合した。
あきさわ園では2年前、火山活動により観光客が激減した箱根を応援したいと、果樹園の果物で「箱根ジェラート」を発売。湘南ゴールド、ブルーベリーなどを丸ごと使った贅沢な美味しさがホテルなどで人気だ。その箱根ジェラートとのコラボ商品「おひるねみかんジェラート」。「香りもしっかり出ている。良い出来」と秋澤さんはいう。
おひるねみかんジェラートはカップ入り120ミリリットルで価格は税別380円前後。小田原お堀端万葉の湯と梅の里センターで販売中。mame元Cafeでも販売予定。
小山田さんは「青果よりもジェラートの方が消費者の皆様に気軽に手に取ってもらいやすい。そこから、おひるねみかんやファームの活動を知ってもらえれば」と期待を寄せる。秋澤さんは「おひるねみかんのように、ジェラートを地域のみんなで育てていければ」と話した。
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