日本新薬(株)(本社/京都市)の小田原総合製剤工場(市内桑原)敷地内に、高生理活性固形製剤棟(以下、新棟)が7月28日に竣工した。8月4日には関係者を招いて内覧会が行われ、最新鋭の設備が紹介された。
新棟は、鉄骨造・3階建てで延べ床面積3700平方メートル。総工費33億円。同社が創薬した医薬品ウプトラビR錠(一般名/セレキシパグ)や、それに続く「高生理活性医薬品」(少量で強い薬理作用を有する)の製造が可能になる。
対象物質に対し、作業安全性と環境に配慮した「封じ込め仕様」として、国内最大級の流動層造粒乾燥機や、洗浄や乾燥を自動化した高速打錠機など最新鋭の設備を導入。
来年1月から稼働
BCP対応(災害などが発生したとき重要業務が中断しないこと)として、地震や水害、噴火などの災害面への対策も考慮した設計になっている。
同工場では、既存の2つの製剤棟で年間1600万本のアンプルやバイアル製剤の検査包装ができ、また約12億錠を生産する能力がある。新棟では他社からの高生理活性製剤の受託製造を行うことも目的としている。
内覧会には、サプライチェーン担当の齋藤均取締役、小田原総合製剤工場長の佐々木秀樹さんらが出席した。佐々木工場長は「これまでの1、2号棟の役割を保ちながら、小田原で目いっぱい製造していきたい」と話した。新棟は、2018年1月からの稼働を予定している。
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