意見広告・議会報告
意見広告2 自治会未加入者は、ごみステーションにごみ出すな!? 小田原市議会議員 大村 学
「自治会未加入者は、ごみステーションにごみ出すな!?」こんな話題を耳にすることがあります。なぜそのような話になるのか?小田原市の実情を調べ、Q&A形式にまとめてみました。
Q、ごみステーションの数はどのくらいあるの?
A、現在市内には約5700カ所もあります。
Q、どんな場所に設置されているの?
A、個人宅の前にあったり、路上にあったり、公園の一画にあったり様々です。地域にもよりますが、だいたい50mに1カ所、20軒くらいで共用されています。
Q、設置場所はどのようにして決まるの?
A、地域の総意で決められています。場所を決める際には、対象となる家庭すべてに了承を得なければなりません。その作業を各自治会の組長や自治会長が務めています。
その場所を行政の窓口である環境事業センターへ自治会長が連絡します。環境事業センターでは、その場所の作業性や安全性などを確認して、最終的にごみステーションが決まります。
このような過程を知っている行政は”自治会長からの連絡”=”地域の総意”と判断しています。
Q、管理はどのようにしているの?
A、市内すべてのごみステーションの把握、管理はまず、自治会が担っています。きれいに保つための主な努力には、カラスや猫対策用のネットの管理があります。ごみ出しの際にはネットを出し、収集が終わると片付けるといった毎日の作業も行われています。
ごみステーションはいわゆる迷惑施設の一つでもありますので公平性を期して毎年、場所を変える地区もあります。
地域でお金を出し合って、しっかりした屋根付、カギ付のステーションを作っている場所もあります。逆に地域外の人が勝手にごみを捨てやすい場所では、ごみステーションの場所を知られないように、何も看板を出していないごみステーションもあります。
それぞれの地域(自治会)の中で話し合い、費用を負担し合い、ルールの下で管理、運用がされているのです。
Q、自治会に加入していない人はどこにごみを出せばよいの?
A、自治会未加入者がごみステーションにごみを出すことで罰せられることはありません。しかし、以上のQ&Aが実情ですので「未加入者は環境事業センターに直接持ち込むべきだ」との意見が出てしまうのです。ごみを出す際にはよく自治会の方と相談し、了解を得るべきでしょう。私からはこれを機会に自治会加入を勧奨させていただきます。
Q、もしも自治会がなかったらどうなるの?
A、ごみ処理は皆さんの税金によって行われています。小田原市では今年もごみ収集経費に対し、約6億円の予算が組まれています。
もし、皆さんが自治会に加入しなくなり自治会が存続できなくなると、全てのごみステーションを行政が管理運営するか戸別収集をすることになるでしょう。それには莫大な税金を投入することになります。
自治会は、ごみステーション管理だけではなく防犯など様々な住みよいまちづくりのために活動しています。まだ、自治会に入っていない方がいましたら、ぜひ、自治会に加入していただき、さらに、地域のための自治会運営をお願いしたいと思い寄稿しました。
平成24年に行った自治会加入に関するアンケート結果によると、自治会に加入していない理由は「加入連絡先が分からない」22%、「自治会のことを知らない」16%という結果でした。
自治会のことを知らずに加入しない方がたくさんいるのです。自治会未加入の方には早速、自治会に加入されることを、また隣近所の方にはお誘いいただくことをお願い申し上げます。
「小田原市自治会総連合」のHPもありますのでご参考にご覧ください。
大村 学
神奈川県小田原市飯田岡346‐10
TEL:0465-38-1038
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